HSPに悩む1人としての願い「ただ受け止めてほしいだけ」|メディアでの取り上げ方について

最近のメディアでのHSPに関する報道について。

エイレン・N・アーロン博士がHSPについてまとめあげた『The Highly Sensitive Person』を出版したのが、1996年のこと。それから徐々にHSPという言葉が世界中に広まり、日本でも数々の書籍が出版されたり、研究が続けられてきました。

ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんも、HSPであるとSNSを通して発信するなど、芸能人の間でも注目されています。そして、有名芸能人の発言やSNSでの話題性などに目をつけたテレビ局も、こぞって番組で取り上げられるようになっていきました。

最初は、「世間でのHSPに関する知識が正しく広まれば、私と同じようにこの気質で苦しんでいる人たちの心も軽くなるかもしれない」と、浅はかな私はメディアでの報道に希望を抱いていました。

しかし、実際に取り扱われてみるとどうでしょう。

HSP気質の診断ひとつに対しても、とあるアナウンサーが「当てはまるかもしれない」と発言すると、「嘘だ〜」と笑いながら否定するコメンテーターたちの姿が映っているではありませんか。

人前に出るアナウンサーだからという理由だけで、HSPではないと決めつける出演者たち。その映像を見た時、日本のメディアに期待しすぎていたと、自分自身にがっかりしました。

それと同時に、メディアやコメンテーターたちのHSPに対する扱いに対して、強い憤りを感じるようになったのです。

このコメンテーターたちは、HSPについてきちんと学ばれた上で、そのような発言をされているのでしょうか?

HSP気質に悩む人たちは、自分の意見を主張することが苦手です。このコメンテーターたちのような強い発言権を持つ人物に否定されでもしたら、「はい。おっしゃる通りです」と答えるしかありません。それを分かっていて、あのような発言をされたのでしょうか?

HSP気質に悩む人たちが最も恐れることは、周囲の理解を得られないことです。自分自身でも対処法がわからず、どうしたらよいか途方に暮れている人もたくさんいます。

その辛さを、何も知らない他人が否定する権利は絶対にありません。苦しんでいる人が1人でもいる限り、テレビの出演者のように「HSPじゃないだろ?」「甘えてるだけでしょ?」などと、蔑むような発言は絶対に避けるべきではないでしょうか。

ただ、HSPという気質があって、その気質に悩んでいる人が5人に1人(※)存在するんだということを、聞いてくれるだけでいいのです。辛いと嘆いている人に対して、「そうなんだ」と受け止めるだけでいいのです。なぜコメンテーターという立場にいる立派な・偉い大人たちが、素直に受け入れることができないのでしょうか? (※4人に1人という結果もあります)

HSP気質ではない人に「理解して」というのは難しいでしょう。ましてや、「HSP気質だから気を遣って」などとは、私は絶対に言いません。ただ、辛いと嘆いている人に対して、その辛さを否定することだけは絶対にやめてほしいだけなのです。

これは、1人のHSPに悩む大人の個人的なお願いです。他のHSPの方たちが、同じように考えているかどうかはわかりません。

しかし、メディアの扱い方は決して正しいものばかりではないということだけは、頭の片隅に残しておいてほしいと思い、この「眠れない夜に」の最初のHSP記事として、公開することにしました。

私は今まで、自身の気質を性格による弱さや甘えだと捉えられてきました。酷い時には馬鹿にされたり、責められたりすることもありました。しかし、これが生まれ持った気質であるということがわかった時、心から救われたのです。

どうか、HSP気質に悩む人たちを、あのようにいじることだけはやめてください。

こんな弱小アカウントのお願いが届くわけがありませんが、メディアに出演している方々には、自分たちの影響力をよく考えていただきたいと切に願います。

不快に思われた方がいたら、ごめんなさい。

1人のHSP気質に悩む大人の、誰にも届くことのない呟きだと、聞き流してください。

2020/9/20

カネハナ*

※今回の記事で取り上げた番組ではありませんが、田村さんがHSPに関する内容を呟かれていたため、貼らせていただきます。



眠れない夜に / HSPフリーランス創作者カネハナ*

眠れないHSPさんに読んでほしい / エッセイ HSPに悩む私のフリーランス生活の記録

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